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昭和醤油らーめん

なんでも鑑定団でお馴染みの北原照久氏監修
日本人でらーめんが嫌いという人はあまりいないのでないでしょうか。もちろん僕もらーめんが大好きです。らーめんは今や国民食から世界食となり宇宙でも食べられる時代になりました。各店が趣向を凝らした様々ならーめんを食べられるようになったのはとても幸せなことです。そしてこの度、珍來さんから商品監修の依頼を受けました。当初は斬新なアイデアを出して、世に出ている評判の高いらーめんに負けないぐらい美味しいものを作っていただこうと考えていたのです。でも、「美味しいらーめん」という言葉を聞いて、僕が真っ先に思い浮かべるのは、実は子供の頃に食べた中華そば屋さんの味なんです。例えば古いアルバムのページをめくった時、昭和歌謡を耳にした時、昔からの友人と思い出話に花を咲かせた時、ふとした時にフワッと時間が引き戻されたような不思議な感覚に捉われることがありますよね。昔の写真や、当時流行った歌謡曲と同じように、味にも思い出がたくさん詰まっています。僕はこれまで、数多くのらーめんと出会ってきました。どれも美味しいものばかりで非常に満足だったのですが、一口食べただけで昔の憧憬を思い起こさせてくれる醤油らーめんの懐かしい味だけには出会うことが出来ずにいたのです。あの美味しかったらーめんをもう一度食べてみたい。そんなノスタルジックな思いもあり、今回の商品監修では斬新ならーめんをお願いするよりも、思いを馳せていた醤油らーめんをリクエストさせて頂きました。そして、せっかく作っていただくなら、ぜひともあの味を忠実に再現してもらいたいので、次のこだわりを制作スタッフにお願いしてみました。 珍來さんが改良に改良を繰り返し、完成させた一品を初めて目にした時は本当に驚きました。子供の頃に食べた、あの中華そば屋さんの醤油らーめんが僕の前に現れたのですから。しかも懐かしい昭和風デザインのドンブリには僕と珍來さんのダブルネームになんでも鑑定団の マーク入り。トッピングののりには僕のサインまで入れて頂きました。もちろん見た目だけではありません。もっと驚かされたのは見事に復活させたその味でした。僕のこだわりのひとつでもある細縮れ?をすすり、あっさり醤油風味のスープを口にしてみると、まさしく遠い昔の記憶に刻まれた味と寸分違わない、あの時の醤油らーめんそのもの。僕がこだわり抜いたこの一杯のらーめんには、忘れられない美味しさと子供の頃の思い出がいっぱい詰められていて、まさかここまで懐かしい気持ちに駆られるとは思いもよりませんでした。まるでブリキの玩具を初めて手にした時のような気持ちを思い出させてくれる心に染入る味わい。湯気の向こうに昭和の原風景が甦ってくるようです。珍來さんありがとう!

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