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2018年の柏レイソルは就任3年目を迎えた下平隆宏監督を指揮官に『勝点60』、『得点60』を目標に掲げる。その先にはリーグ戦3位以内、ACL出場権の獲得がある。『60:60』達成に向け今年も新戦力が加わった。クラブ史に名を刻む名手の系譜“背番号10”を受け継いだ江坂任、公式戦出場250試合を超える山崎亮平、高さと強さを兼ね備えたパク・ジョンス、中村航輔とともにリオ五輪に出場した亀川諒史、得点感覚に優れた瀬川祐輔、機動力が武器のアグレッシブな若武者小泉慶、そして帰ってきた“ペルーの至宝”澤昌克である。7選手全員が複数ポジションをこなすユーティリティ性を持ち目標達成に向け力を発揮してくれることと期待している。またアカデミーからは猿田遥己、宮本駿晃、田中陸、中川創の4選手が昇格。11人の新戦力を迎え柏レイソルは2018年のシーズンへ突入する!

珍來の柏レイソルコラボメニューのテキストを執筆している私、鈴木潤はサッカー専門誌への寄稿をはじめ柏レイソルの密着取材を続けWEBマガジン柏フットボールジャーナルを運営するフリージャーナリスト&ノンフィクションライターです。今回は商品の発信源である珍來商品開発室Q氏を直撃して商品開発に対する熱い思いを語ってもらった。

---2012年からコラボ商品を発表し今年で7年目となりましたがそもそものきっかけは?

クラブスポンサーという有り難い機会を頂いたので、是非コラボ商品を作らせて欲しいとダメ元で球団にお願いしたところ快諾して頂き大感激したのを覚えています。

---スポンサー契約をスタートしたのが2010年、J2降格の年でしたが何故あえてそのような年から。

地元にプロサッカーチームがあるというのは大変名誉なことで市民や企業にとっては大きな財産です。以前から興味をもっていましたが、地元企業として今こそサポートしなければという使命感からです。当時、柏市内に3店舗(現在4店舗)あったので絶対に応援するべきだと会社を説得。私自身が柏市民ということも起因しています。

---元々アウェイスタンドに看板を出していましたが、昨年はシーズン途中から柏熱地帯にも看板を増設しました。

以前から看板の空きスペースが気になっていたので珍來が埋めさせて頂こうと。同じ色の看板が2枚あってもつまらないのでレイソル色の黒×黄にしました。昨年からは取材パネルにも珍來ロゴを入れて頂きました。

---日刊スポーツ号外広告、ベイエフエム柏レイソル優勝特番スポンサー、J2、J1、優勝時には日立台店でサポーターに酒振舞いもされていました。柏市内の店舗はレイソル色を前面に押し出していますね。

スタジアムに隣接というより敷地内のような所にも店舗(柏日立台店)を構えているので応援にも熱が入ります。店舗には選手がゲームで着用したユニフォームを展示したりレイソルコーナーを設けるなど会社一丸となって応援しています。昨年は熱血サポーターとして知られる爆風スランプのパッパラー河合さんが自身のブログで取り上げてくれました。

---毎年、個性的なカレーらーめんを発表してきましたが、なぜカレーなのでしょうか?

レイソル色のらー めんをつくりたいという思いから試行錯誤の末、カレーにたどり着きました。漫画「GIANT KILLING(ジャイアントキリング)」に選手とサポーターがカレーライスを一緒に食べるというエピソードがありますが、その影響もあったと思います。そんな日が来たらいいなという願いも込めてカレーで踏襲してきました。

---カレーうどんは一般的ですが、カレーらーめんはそれほど見かけないように思いますが。

カレーと麺の相性が抜群なのはカレーうどんが実証しています。某カップラーメンのカレー味も普遍的な人気を誇っているのに不思議なくらいです。らーめん屋のスープでつくるカレーらーめんの美味しさを柏レイソルとコラボすることでスタンダードとして定着させたいという思いもあります。

---過去の商品はネーミングもユニークでした。

カツレツを乗せてあえて「勝烈!!」と表記したり、チキンカツを「柏勝つ!!」、更に当時のチームスローガンだった「MORE」にかけてチキンカツ2枚乗せを「MORE柏勝つ!!」、昨年は虎視眈眈と担担麺をかけた「カレー豆乳眈眈麺」等、ネーミングこそダジャレみたいですが味に関しては一切妥協せず毎回真剣に取り組んできました。ベースであるカレースパイスの調合も毎年変えています。

---レイソルオリジナルどんぶりが相変わらずのオーラを放っていますが、新商品の具材はどことなく前述のカップらーめんと似ているような気もします。角切りチャーシューに角切りポテトといい。

正直リスペクトしてます。子供の頃、松戸にアルトピアというプールがあって夏になるとによく遊びに行っていましたが、炎天下で汗をかきながら食べたその味は忘れられません。シチュエーションによって味はこんなに変わるものかと初めて知りました。今回の商品ではパプリカ、ズッキーニ等を加え彩りよく仕上げました。味はもちろん自信が有ります。

---新商品と麻婆カレーらーめん共にスープまでとろとろでどんぶりの底にはごはんが仕込まれていますがこの発想はどこから?

以前ベイエフエムとのコラボで「めしめん」という商品を期間限定販売したことがあります。DJからのリクエストで「大好きなうまに麺と餃子とご飯を一緒に食べたい!」というオールインワン的なもので、はじめは躊躇しましたがいざ作ってみるとこういう発想もアリなんだと勉強になりました。(ANNAさん、ありがとう!)

---珍來は自社工場を持っているのも強みかと思いますが麺の特徴を教えて下さい。

毎日食べられるをモットーに安心、安全を大前提としています。ゼロとは言いませんが添加物も最小限に抑えています。毎日、深夜に製造した麺を自社便で早朝に配送しているので日持ちさせる必要がありません。原料の小麦粉は製粉業界最大手の日清製粉と共同開発した珍來オリジナル粉のみのを使用しています。日本酒に例えれば大吟醸ともいえる最高品質の小麦粉です。是非一度チェーンのらーめん店のそれという概念を捨ててニュートラルな気持ちで味わって頂きたいです。私事で恐縮ですが母が他界する数日前、「珍來のらーめんが食べたい」と言っていました。叶えてあげられませんでしたが。だからというワケではありませんが、珍來なんて所詮チェーンのらーめん店だろ。という常識や概念を打ち破りたいという強い思いがあります。それくらい自社製品には自信を持っています。私自身、最期に何が食べたいかと聞かれたら迷わず「珍來のらーめん」と答るでしょう。

---外食はらーめん以外も食べに行かれますか?

らーめん店に行くのはもちろん他の業態の店に食べに行くことは特に重要で「こういう味もあるんだ」と新しい世界が広がります。開発者として舌を鍛えるのは絶対不可欠です。舌は鍛えれば鍛えるほど進化していくと思っています。味に対する探究心は尽きる事なく給料の大半は今でも「食」に費やしています。

---珍來は今年で創業90年だそうですが、らーめん業界のみならず飲食業界でそれだけ永い歴史を持つ企業はそう多くはないと思うのですが、これから100年に向けての展望を聞かせて下さい。

生意気かもしれませんが、ものづくりには夢があります。日本の食文化の一端を担っているという誇りをもってお客様に喜んで頂ける商品とサービスを提供していきたいと願ってやみません。サポーターがレイソルの可能性や成長を信じているように私も珍來の可能性と成長を信じています。ダーウィンの進化論ではありませんが生き残るのは強いものではなく変化できるものだと思っています。これからも変化することを恐れず常に進化していきたいです。

---ズバリ夢は?

柏レイソル同様、『柏から世界へ!!』です。夢を夢で終わらせないようこれからも挑戦を続けていきます。

歴史にあまんじることなく過去を踏襲。変化を恐れず常に挑戦を続け進化する「珍來」と「柏レイソル」。共に世界を見据え大きく羽ばたいてくれると信じている。きっとそれは近い将来叶う現実的な夢であると私は確信する。

TEXT鈴木潤

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